逃げる

Markが学校まで私を迎えに来てくれて、哲に見つかって、二人で死ぬほど自転車こいで逃げた。
それから電車に乗って私の知らない場所まで休まずに行った。
私は花ちゃんみたいに焦燥に駆られて、手をつなげばよかったのにそんなこと全く考えられなかった。
とにかく誰にも見つからずに遠くに遠くに逃げたかった。
パニックになったって最後までMarkは優しかったな。
迎えに来てくれればいいのに。